絆雛

東北復興支援寄贈作品

東之湖は34歳の頃から毎年、湖国の自然をモチーフに、地元特産の麻の衣装を着けた連作「清湖雛」を発表。現在、22体を市に寄付した。

20歳中頃に突然の難病を発症し「生きることすら無理と思った自分が、新しく生まれてくる命の幸せを願い、成長とともにある人形を作らせてもらってうれしい」

その思いが少しでも伝わればと、客の要望に沿って一体一体作っていく。人目を避けようと朝型になった週間から、人形作りは未明に始める。客足の途絶える夏場も、工房に籠りきりになって制作する。「絆雛」は、血と血のつながりを意識して、赤い衣装を基調にした。1作目の内裏雛は、弱い者を表す女雛に男雛が手を差し伸べた格好だ。大震災の発生に「震災と病と形は違えども、考え方や生き方について変えざるを得ない経験だ」と思い、製作を決めた。
「復興には時間がかかるだろう。被災地をいつまでも気に掛けながら、人形制作を続けたい」。
東近江市と親交がある宮城県岩沼市に毎年、届けるつもりだ。

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<蕾(つぼみ)>

製作日 : 2017年2月

震災より6年の月日が経過。

東之湖が震災地の宮城県岩沼市を訪れた時に『絆雛』を待ちわびていたみんなの素敵な笑顔を見て、復興の花が咲き始めたと感じました。

笑みの眉開く・・・蕾(つぼみ)が開き始め、もう少しで復興の花が咲きますようにとの願いで製作しました。


<春薫(しゅんくん)>

製作日:2016年2月

震災より5年。
被災という、凍てつくような冬を越えて、温かな風が頬を撫でるような、のどかな春の薫りが漂いますように心をこめました。


<葵(あおい)>

製作日 : 2015年2月

震災より4年。
草木が太陽に向かって生い茂り、花が咲き、豊かな実りを運んできます。
被災した街や人々が再び活気を取り戻し、賑わっていくことを願います。


<若草(めばえ)>

製作日 : 2014年2月

震災より3年。
少しずつ草木の芽が生え始め、生命の息吹を感じるように力強く立ち上がっていってほしいと願いをこめました。


<陽(ひだまり)>

製作日:2013年2月

震災より2年。
多くの被害により冷え切った土地に、太陽が降り注ぎ希望の光が差す。
復興に向けて、共に頑張っていきたいという思いをこめました。


<絆雛>

製作日 : 2012年2月

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